Pick Up — Research Project
公共交通が不便な地域では、これからも多くの人が車で拠点を訪れます。 従来の P&R・P&W は「駐めて乗り換える」「駐めて歩く」まで——その先は扱えませんでした。 集約した駐車場(P)を起点に、駐車後の多様な活動(X)から拠点のにぎわいを生む。それが新たに提案する Park & X です。
01 — The Problem
人口減少に対して、都市機能を集めた拠点をつくり、公共交通で結ぶ「コンパクト+ネットワーク」が進められています。 ただ、人の動き(OD)を実際に追うと、施設の維持・誘導が明記された都市機能誘導区域よりも、こうした位置づけのない居住誘導区域内の施設のほうが多く利用されているなど、 計画と実態のあいだにずれが見えてきます。区域に線を引いても、人が訪れて活動しなければ、にぎわいは生まれません。
一方で、公共交通が不便な地域から車をなくすことは現実的ではありません。 ならば発想を変えて、車で来ることを前提に、降りたあとの滞留・購買・回遊・休憩といった多様な活動(X)をデザインする——それが Park & X の出発点です。
ただし、ロードサイド店舗や大型ショッピングセンターを前提とするものではありません。 単一の施設の中で活動が完結するのではなく、駐車後の歩行と活動を既存市街地の公共空間・街路空間へ広げていく——それがP&Xの狙いです。
02 — The Concept
P&X は、パークアンドライド(P&R)や、駐車後に歩いて楽しむ P&W を拡張して新たに提案した概念です。 駐車場と拠点が一体的に整備されたつくばセンター(7駐車場・計3,809台)を対象に、 来街者アンケートから満足度の要因を分析しています。この検討は現在も継続して取り組んでいるテーマの一部です。
室岡・堀川・谷口「P&X:ローカル拠点における集約型駐車場(P)の活動(X)促進可能性」第72回土木計画学研究発表会・講演集, 07-08。車を排除するのではなく、車で来たその先に「歩いて楽しい時間」をつくる。
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